広告右往左往

ダイアリーからこちらに引越しました。新しいものはポチポチ書こうと思っています。相変わらず広告屋のおっさんのしがないぼやきでしかありませんが、よろしかったらどうぞ~

「妄想を構想に」

「書こう、書こう」と思っていながら、なかなか書けなかったのだけれど(主に自分の怠惰からですが・・・)、7月1日から電通からの100%出資会社として新たにスタートを切った電通コンサルティングの事について、個人的な思いを書き留めておきたい。
及川社長が「電通ネットイヤーアビーム」として、電通イーマーケティングワンの関連会社として電通グループの中に、戦略コンサルティングファームを立ち上げたのが数年前の出来事、個人的にも一緒に仕事をしてもらうことで沢山の局面で助けてもらってきた。
その及川社長の会社が満を持して「電通コンサルティング」として新たに離陸をしたことは、個人的にとても嬉しい出来事だ。
言わずもがなではあるけれど、広告会社を取り巻く環境はますます厳しくなってきており、これまでの「広告販売モデル」だけに頼ったビジネスモデルだけではなく、様々な「課題解決」に責任をもつ「ソリューション・プロバイダ」としてのビジネスモデルを追求してゆかざるを得なくなっている。(異論があるかもしれないけれど)
広告会社がソリューション・プロバイダとして、既存のコンサルティング・ファームと異なった価値を提供してゆくためには、元々広告会社が持っている(はずの)、「クリエイティビティ」と「実施能力」を最大限に生かしてゆくことだろうと思う。
そう言った期待を世の中からもいただけたのだろうと感じたのは、7月1日の発表当日からtwitterのTL上でも好意的な意見が飛び交っていた。そしてその時に同時に話題になっていたのが、電通コンサルティングのHP上にも掲げられている「妄想を構想に」という言葉だった。
まさに、及川社長のキャラクター、そしてこの会社の目指している方向性が見事に表された言葉だと思う。
経営(或いはマーケティング)戦略に携わる人間は、その事業のゴールに対して「妄想」にも似た強い思い入れと、成し遂げる強い気持ちが必要だと、企画仕事の端っこに携わっている私も常々思っていた。(自分がそこまで出来ているのかどうかはさておき・・・)
そして、その「妄想」を「構想」という形にまとめあげ、実施に対してコミットしてゆくことこそが、この会社のミッションであり、及川社長のこの会社を率いてゆく時の「思い」でもあるのだろう。
数年後振り返った時に、「この会社が現れたことが、広告業界或いはコンサルティング・サービス業界にイノベーションを起こすことになった」と言われるようになるようなくらいになることが、(大げさかもしれないけれど)この会社のミッションであって欲しいと思うし、そうするためにも微力ながら私も努力しなければと思った。