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HONG KONG NIGHT SIGHT

と言うタイトルの曲が収録されたYUMING松任谷由実)のミニアルバム「水の中のASIAへ」が出たのは1981年、当時YUMINGは27歳だったとか。私も実はまだ学生だった。(ギリギリだけどね)4曲入りの12インチEP(まだCDじゃないよ〜)でその中でも「スラバヤ通りの妹へ」という曲の評価が高かった(今でも?)覚えがあるのだけれど、個人的にはこの「HONG KONG NIGHT SIGHT」のちょっとキラキラしたサウンドがインスタントキラーだった。

高校生の頃LAとかNYのスタジオミュージシャンのサウンドに憧れるバンド少年だったせいもあって、YUMINGのサウンドの中でも、この手のアップテンポのアレンジの曲を好んでた。(「コバルト・アワー」なんかも好き。)
よーく考えると旦那さん(正隆さん)のアレンジや、バックミュージシャンのサウンドが好きだったということなのかもしれないなぁと思ったりもするのだけれど。(ティン・パン・アレイがそのまんまバックだったりしたものね)


ちと前置きが長かったのだが、先週末の連休に実はこっそり(でもないけど)「初めての香港」に遊びに行ってた。
旅慣れているわけでもなく、中国語も全然、英語だって怪しい私だから、まったく「お上りさん」モードで街中をウロウロして、美味いもの食べて買い物するくらいしかしないと言う、まったくなんの生産性もなければ、学ぶ気持ちなんかゼロの旅だったけれど、「アジアの中で日本は本当にヤバイ状況にあるのじゃない?」と本当に実感ベースで感じる旅だった。

あの狭いエリアの中に人が集中しているし、元々貿易港でもあるから活気があるのは当たり前といえば当たり前だとは思うのだけれど、ウイークエンドに出かけていったせいもあって、中国本土からの観光客と思しき方々も多数いて、とにかく街に活気があって「動いている」感じがすごくした。
そして何よりもTokyoとの勢いの違いを「買い物」する事で実感した。
とにかく「モノが有る」のである。例えば、「ブランド品」を扱っているモールの中のお店に入っても、日本の店には入ってこないデザインのものを含めて、その品揃えが遥かに豊富で購買意欲をそそられる。
日本人と中国系の方との嗜好の違いということもあるとは思うのだけれど、「宝飾品」などは、デザインバリエーションが明らかに日本より豊富で、選択肢が多く提供されている様子で、何よりも華やかさが店頭から溢れていた。
家人があれだけ日本で探しても見つからなかったデザインのものが、こちらでは比較的簡単に見つかってしまい、私個人としては幸せだったのか不幸だったのか分からない状況ではあるのだが・・・(ただ、値段は日本で買うことを考えたらばべらぼうに安い)


振り返って日本はやっぱりすごく「スタティック」な状況に陥っているのだなと言う事を認めざるをえないと肌で感じた。
中長期的なトレンドで見れば人口も増えず、GDPの拡大も望みにくいというこの国と、すぐ側にある成長カーブの途上にある隣国を見比べてしまうと、私よりも若い世代の人達が働く場、活躍する場を日本国内に求めなくなるという時が既に来ているのかもしれないと感じ、それはそれで、ちょっと困ったことになるかなぁと思った。