広告右往左往

ダイアリーからこちらに引越しました。新しいものはポチポチ書こうと思っています。相変わらず広告屋のおっさんのしがないぼやきでしかありませんが、よろしかったらどうぞ~

ブログ新年度! 「なんとなくBig Data」

今日は4月1日。多くの日本企業は4~9の年度を使っているので、「新年度」と言う事になっていることと思います。そして、多くの企業は「新入社員」を迎えて社内にフレッシュな顔ぶれが溢れているのでしょうね。

と言う事でも無いのですが、長らく「放置プレイ」であった「広告右往左往」をブログとして新装スタートさせるには良い日かな?とも思って、リスタートさせようかと思います。
元々、読者も沢山いたわけでも無いですし、その場その場で気がついた事を勝手につづっているだけのコンテンツなので、これから先もきっとそんな「ゆるーい」感じのコンテンツと更新ペースで進んで行くと思いますけれど、もし何かのご縁でこちらにいらした方はよろしくお願いします。
広告業界を取り巻く状況は世の中の景気感の上昇と裏腹に、厳しくなりこそすれ良くなる兆しを見せていませんけれど、「きっと何か手があるに違いない!」と信じ続けて、広告や広告会社の周りを右往左往してゆこうかと思います。

 

前回「日記」を書いた時には、ちょうどad:tech Tokyoのモデレーターをやった時だったみたいですね。ずいぶん昔のことの様な気がします。その時に自分のコートでテーマとした「Big Data」と言う言葉は、バズワードとして(と言っちゃいかんか)世の中に流布されています。

最近とみに思う事は、このBig Dataやdigitalなマーケティングな数々の事が、「構想から実行」に移りつつあるのだなと言う事です。
技術的な側面ももちろん大きく進歩したと思うけれど、政府などの関係諸機関や、何よりもその「Big Dataとして扱われる個人の塊である民意」が徐々にデータの利活用に向けてポジティブなモードに変化していると言う事が、様々な試みを実施段階に推し進める力になっていると言う気がしています。

Big Data的(あえて「的」と言います)な様々な手法は、遠い近いはあるけれど、「個人情報」と言うナーバスなものと不可分な関係にならざるを得ず、数年前まではこの個人情報の利活用と言う部分の民意が必ずしも形成しきれていなかった事で、ビジネスモードに入れない案件が多々あったのではないでしょうか?
それがなんとなくこの時期になってほぐれてきて、厳密な意味での個人情報ではないけれど、自らの購買履歴やジオグラフィックなデータなどを匿名化を前提に提供することで、自らにベネフィットが返ってくると感じられる事例が出てきていると言う事なのだろうと思います。
全く何の根拠もありませんが、これってスマホ(含むタブレット)の普及とある程度リニアに関係性があるのじゃないのかな?と個人的に感じています。(誰かそう言うリサーチしてませんか?)
スマホを使い倒してゆくと、結局ある程度自分のデータを提供することを許容した方が、便利に使える事が「無料」で手に入る。と言う感覚が一般化しているのではないかと思います。
個人的にも良く使わせていただいている、LINEなどは典型的だなと思うのですけれど無料のメッセンジャーとIP電話を提供する代わりに、「電話帳データ」と言う今までハードルが高くてなかなかアタッチすることの出来なかった凄くプライベートなデータに触ることの出来るビジネスモデルになっていると言う事は、結構凄いことだよなと思っています。
いつも、使っていながら、「電話帳を触らせる」と言う事に関しては、個人的には抵抗感がないわけではなく、大丈夫かなぁという思いはあるのですが、その不安がありつつもLINEの提供してくれるベネフィットの有難さのためには、その情報の利活用を容認している自分もいたりするのが、凄いところだよなぁと思う訳です。
そこには、サービスとしての利便性と「スタンプ」と言うキラーコンテンツの組み合わせによるサービスモデルが出来上がっており、やっぱりプラットフォームとコンテンツの合わせ技なんだよなぁと個人的には思ったりします。
これから、Big Dataやその周りを取り巻くような事が次々と「実行」されてゆくのだろうけれど、それらはけして「自動的に」もたらされるものではなく、キラーなサービスやビジネスになるためには、エンドユーザーの心をつかむ、人間の知恵やアイデアの力が最後には必要になるのだろうなと、漠然と思っています。(その辺りにまだ我々広告屋の出番はあるのかなと・・・)